こんにちは
東大阪市東石切、石切宮田整体院 院長の宮田祥志です。
今回はバレーボールでよく起こる足のシンスプリント(スネの前側や後ろ側)について、お悩みの方の参考になればと思い書かせていただきます。
シンスプリントとは?
スネに起こる障害の総称で過労性(脛骨)骨膜炎、過労性脛部痛、脛骨内側症候群などを指します。
特にバレーボールでは、
①後方型のシンスプリント:スネの内側下1/3(リベロやセッター)
②前方型のシンスプリント:スネの前側中央(アタッカー)
の2箇所でスポーツトレーナーの経験上、目にすることが多いです。
原因は?
シンスプリントの原因は2つあります。
1つ目はスネに付着している筋肉や腱がスネにある骨膜を引っ張ることで骨膜炎を起こしているケースと
2つ目はスネに何度も折れ曲がる方向に力が働いたときです。
体の使い方のバランスが崩れているために発生しています。
文字だけではよく分からないと思いますので、画像を使いながら説明していきますね。
筋肉や腱の引っ張る力によって骨膜炎を起こしているシンスプリントのケース
これは、①スネの内側下1/3に多くみられます。
疾走型と呼ばれていて、主にリベロやセッターにみられ、コート内を走り回る選手が起こしやすい場所です。
主な原因になる筋肉は後脛骨筋です。
走る時に足の指に力を入れるクセのある選手に多く発生します。
スネに何度も折れ曲がる方向に力が働いている
これは②スネの前側中央に発生します。
跳躍型と呼ばれていて、主にアタッカーにみられるシンスプリントです。
跳躍型(スネの中央)のシンスプリントの主な原因は、
スパイク踏み込み時または着地時の体重のかかり方が後側にいき過ぎているために起こります。
画像の選手は踏み込み時におしりが後ろに行き過ぎているため、左足のスネに折れ曲がる力が発生しています。
そのため前方のシンスプリントを発症しています。
特に気を付けておかないといけないのは、この跳躍型のシンスプリントです。
症状が長く続き発展してしまった場合は、疲労骨折になりそのまま競技を続けた場合に最悪は競技時に完全骨折になることがあります。
完全骨折になった場合は、手術適応となり競技復帰までおよそ8か月間かかります。
そうならないように注意しましょう!
動作指導による改善
①の後方型のシンスプリントの選手には、指の力を極力なくし足の母指球に体重をかけるようにします。
そうすることで無駄な力が抜け、強すぎる筋肉の引っ張りがなくなりシンスプリントの改善がみられます。
②の前方型のシンスプリントの選手に必要なのは、お尻が後ろにいき過ぎないことです。
そのためには、股関節をしっかり曲げさせることが必要です。
解決策としては、左足と右足の前後の歩幅を小さくすることですので、
バレーの助走①左足→②右足→③左足の①左足の踏切をいつもより大きく踏み込むことで、右足左足の前後の歩幅は小さくなり股関節の屈曲が深くなることで前方シンスプリントの改善ができます。
指導前と後の画像を見比べてみましょう!
お尻の位置が踵より後ろ側にあったのが改善されていますね。
この踏み込みに変えた瞬間から「足の痛みはほとんどなくなった」という話を聞いています。
無意識についてしまった体のバランスが崩れた使い方を改善するだけで、ケガの予防やパフォーマンスアップにもつながります。
もし、スポーツ時の痛みでお困りでしたら電話か問い合わせフォームからお気軽にご相談くださいね
感謝を込めて☆
東大阪市東石切、石切宮田整体院 院長 宮田祥志
よく来院されている患者さんの地域:
石切・額田・枚岡・瓢箪山・吉田・日下・善根寺・東生駒