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スポーツトレーナー、スポーツドリンクとペットボトル症候群

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こんにちは

東大阪市東石切石切宮田整体院 院長の宮田祥志です。

5月も下旬になって気温もグングン上がってきましたね。

スポーツを頑張っている人にとっては、熱中症や脱水症状が気になるところ

今回はスポーツドリンクの過剰摂取とペットボトル症候群について書いていきます。

926663 / Pixabay

運動時のスポーツドリンク補給

よくTVのCMではオリンピック選手などを起用して、スポーツ時にスポーツドリンクを飲んでいるシーンを見かけますね。

では運動時にスポーツドリンクを飲むとどういったメリットやデメリットがあるのでしょうか?

 

スポーツドリンクには、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アミノ酸、糖分などが含まれています。

 

運動時に汗として体内から発散される成分については、

ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが含まれています。

この中でナトリウムが一番多くなっています。

 

体内のナトリムが大量に発散されてしまうと、体のpH値7.4±0.05(酸塩基平衡)が崩れてしまいます。

人の体内は弱アルカリ性になるように調整されています。

発汗によってナトリムが減少すると、アルカリ性に傾きます=アルカローシス

アルカローシスになると、

手足や口唇周囲のしびれや筋肉のけいれんを起こします。

アルカローシスになる原因には、過呼吸(過換気症候群)もあります。

(過換気症候群については、後日記載)

 

よく運動時に足がつるのは、発汗によってアルカローシスになっている可能性があります。

スポーツドリンクはこうした発汗による体内成分を補給するのに適していると考えられます。

 

ただし、スポーツドリンクの過剰摂取には注意が必要です。

それは、糖分の摂取量が多くなることです。

ソフトドリンク1本(500ml)には角砂糖15個分の糖分が含まれています。

 

糖分を大量に摂取してしまうと、一時的に高血糖となります。この状態はグルコーススパイクと呼ばれそれを抑えるためにインスリンが分泌。

インスリンの作用によって今度は血糖値が急激に下がるため疲労感集中力の低下が起こります。

 

さらに、インスリンが分泌し続けると次にペットボトル症候群が発症する可能性があります。

 

ペットボトル症候群とは?

糖分を大量に摂取すると高血糖となりそれを抑えるためにインスリンが分泌。

その後インスリンが不足することでブドウ糖を利用できない状態になり、脂肪やたんぱく質をエネルギーとして使われます。

この時にケトン体と呼ばれる毒性をもった代謝成分が血液中に発生し、吐き気、倦怠感、腹痛、意識がもうろうとするといった症状があらわれます。

この状態が、ケトアシドーシス(代謝性アシドーシス)=ペットボトル症候群と呼ばれます。

アシドーシスは体内のpH値が酸性に傾いた状態です。

ペットボトル症候群は一時的な糖尿病です。

 

もし、こういった症状が出ている方はスポーツドリンクの摂取をやめて麦茶にすることをおすすめします。

 

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